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朝4時に起床してすぐゴハン、5時半にホテルを出発してスタート地点へ。荷物を預けて軽く試走する。スタートを彩る民族音楽とダンスの人たちがかっこいい。スタートして300mほどアップダウンがあった後いきなり階段が始まり、腕を使っての登りとなり、それが8キロ以上続く。コースの足場は悪いものの、案内板は整備されて500メートルごとにキロポストがあるので、デジカメで写して後の楽しみとした。
水分は豊富で、片道8.6キロの間に10箇所500mlのボトルがある。最初はボトルをキープしていたものの、補給所の間隔が短いので一度とったボトルを持って走ることなく次のボトルをもらうことにした。補給所から100mも行くとたくさんのボトルが捨ててあり、たまにとんでもないところに転がっていたりもするので、誰が飲んだか知らないボトルをそのまま取って飲んだりできた(笑)
3000mを過ぎるころになると、日本では絶対にお目にかかれない岩盤による坂が広がる。ロープが這わせてあって、それに掴まるか四つん這いになるかして通過する。強豪ベネズエラの選手を数人追いぬいて頂上へ。
RoseじゃなくてLowsピーク。頂上には3人の審判員がいてナンバーチェックをやっている。その横にある標識をタッチして即下るのがこのレースだけど、せっかく来たのにそれだけじゃもったいない。タッチする瞬間を動画で撮影し、標識の向こうに見えるという断崖絶壁を撮影しに行って自分撮りして3m下山。アシストしている係員に頼んでピークと自分を撮影してもらう。3分ほどいたのでその間、数人に抜かれてしまう(笑)
下りになると地元民が速い。日本では経験しようのない岩盤急坂を、サルのように下っていく。雲間から見えたと思ったらもう下へ見えなくなっていく感覚、と聞いていたが本当にそうだった。しっかしこの岩盤地帯、先が見えないので高いところから下にある空へダイブする感覚。思い出したらまた行きたくなった。
階段で400階建てのビルに相当する高さを下るが、これがまた厄介。階段なら滑り止めがついているところ、コケ蒸した丸太で滑り放題になっている。しかも高さと長さがマチマチで一瞬でその形状を把握しなくてはならない。岩の階段もあり、そこは全面コケ蒸してるのでさらに厄介。3分の2を過ぎたあたりから意識が朦朧としてきて、自動運転みたいな感じとなる。
横に延びる側溝に足を突っ込んで2回、足を取られて2回、それぞれ転びそうになる。で、ソールのプラスチック部分で石を踏んづけてとうとう転ぶ。昨年と同じ日に同じ場所へ傷を作る。ちょっと集中力を上げて慎重に下りだす。
折り返し地点から引き返し、スタート地点を過ぎて3.6Km先がゴール。この区間は舗装路を下っていくのだが、これが想像以上にキツい。それまでの砂利道はなんとか道に沿って走っていたものの、舗装路になってまっすぐ走れずヨタヨタと動き回る。それでも先に見えた走者を捉えたら元気が出てきて併走し、ゆとりが出たところでストライドを上げて振り切る。ゴールまで観客がいなくて風景は変わらず精神修行をやっているみたいだった。
世界で持ちまわりのスカイランナー選手権の大袈裟なアーチが見え、民族音楽のオーケストラが演奏する中を4時間46分の9位でゴールした。すぐに完走メダルをかけてくれ、ボトルをもらう。ふらついているのがわかったのか、すぐに手を引かれて医師のところにつれていかれてポカリスエットみたいなのを飲ませてもらう。ついでに腰の傷口を見せると消毒してくれた。
ほかのメンバーも2時間以内にゴールし、ホテルに戻ってビュッフェでタイガービールを飲む。夜は前日と同じ中華料理店に行って食べ飲みまくる。
朝:バナナと焼きそばなど、補給食:パワーゼリー4袋、夕:フィッシュンチップス、夜:中華料理、酒:タイガービールと五六八。
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