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ここいら辺から不思議な空間となり、途中で港みたいな場所も走り(港はない)街中を通って、移動となったエイドを探す。偶然すれ違った本部のクルマが教えてくれなかったらずっと探したかも(>_<)
街中では旗がなく、ちょいと無愛想なエイドに朝4時到着。先に進むと強烈な長時間ハグやってるランナーと、それから10m離れて見守る女性ランナーがいたりして、やっぱ不思議な空間。GPSがなかったらヤバイところじゃった。
De Merdeuxが最後の関門、朝8時。牧場らしきところを朝5時頃通過して、ほかの日本人も巻き込んでGPS頼りに直行する。ガケ直登したりしてたら、後続も知らずについてきた(笑)
道無き道も直行したお陰でちょいと早めに着いたが、それでも1時間23分前。仮眠を2時間取ってたら押せ押せの展開になっただろうなぁ。他のみんなと座ったままで1時間ぐらい仮眠をとる。
最終ステージ最後の関門を突破して、あとは8時間以内に走りきれば終わり。最後の2950mの地点はどこかと見渡せば、遥か彼方に人がガケに張り付いてるのを発見。気が遠くなる距離と高さで参ったが、20分で到着できた\(^o^)/ その後少しずつ回復する足でスピードを上げて仲間に追いつく。
下から見たときは1時間近くの差がついてたけど、ガツガツ登ったお陰でタイム差15分ぐらい。いよいよモンブラン目指して下り始める。砂地に近い下りなので、両足とも滑らせながらうまくトラクションを掴みながらのラン。ストックを上手く使うヨーロッパ選手を何人も抜くことができた\(^o^)/
モンブランを前にした丘はだだっ広く、あまりスピード感がない。クールマイヨールは雨が降ってるらしいけどこちらはまだ曇。現地の情報を聞きながら、サラミ、生ハム、チーズでモレッティと赤ワインの朝食。おそらく完走は間違いないので余裕が出てきた。
最後のエイド。あとは4キロで700m下るのみ。雨がぱらついてきたのでストクルを羽織り、モレッティを2缶いただいてリスタート。ちょくちょく一緒になるシリア解放軍の仲間はここでピンクのベビー服に着替えてリスタートー(笑)
雨なのでストクルに手を突っ込んだまま降りてると、フツーの子供がついてくる。挙動を変えずに更にスピードを上げてもついてくる。タダの人じゃないなと思いながら下り、ちょっと広い所でスピードを緩めたら、一緒に降りてた母親が下りの本場(笑)マレーシア系の人だった。ちょいとついていったら結構早い。でもちょっと遅かったので、わざとサバハンみたいにダイナミックかつスムーズに、+ストライドの広さでブっちぎってみた(笑)、あー大人気ない(>_<)
見物人が増えてきた。ワタシの姿が話題になってるらしく、正面から見るなりciao! grande pack, real iron man〜なんて言ってくる人も\(^o^)/。不意打ちで応援する人もいて、いきなりブブゼラを吹いてアレアレアレアレ!、ダイダイダイダイ!なんてびっくりー(笑)
ワタシも実はゴール用のウェアがあり、市内に入る所でストクルを脱ぎ、ザックカバーを外し、アロハを羽織る。ちょうど小ぶりになったみたいでラッキー。途中から民族衣装を着てカウベル鳴らしまくりの人たちに挟まれて一緒に走る。先にゴールした人、ヤギを一緒に助けた人、何故かワタシのファンの人たちが握手を求めに来たりして、ゴール前の赤いカーペットを楽しむ。
148時間33分でゴール。最終日だしもう1時間で終了ということもあり、ゴールするとテレビ局やカメラマンが沢山待ち構え、ワタシの出で立ちについての質問が矢継ぎ早に出てきた。考えてなかったので英語でテキトーに返し、補給食の袋からモレッティを出して見せた(笑)
インタビューが終わったら横のTDGのパネルにサインして、その先のビールサーバーで飲み放題!先に到着した仲間、途中でリタイアした仲間が出迎えてくれて、たくさんの写真を撮ったり撮られたり。もっとも明日が完走パーティなので、控えめにはしゃいでホテルに戻って爆睡。んなわけで打ち上げには参加できず(T_T)
49.1km +2905m -3104m 20時間走。途中の不思議な市街地は別の意味で印象に残った。あとで地図で探してみよう。ブブゼラやクラクションで治外法権的なゴール付近の盛り上がりはさすがラテン系\(^o^)/
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