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さっきのグラッパが効いたのか?スピードが上がらない。上りがきついのもあり、1キロ進むのに30分以上かかってしまう。休憩を取りながら、たまに抜かれながら稜線を目指す。Etoile du Bergerを1時に出るが、4.5キロ先のCodaに到着するまで4時間近くかかった模様。
真夜中に鬼押出し園よりもっとすごい岩岩のところを通過する。途中で目印となる旗が消えたので探してぐるぐる回ってたら、どこから来たのかわからなくなってまう(>_<)。が、GPSのおかげでなんとか脱出〜。それにしても短パン半袖なので稜線上は寒い(>_<)
ここはトルデジアンでちょうど真ん中にあたるところ。夜中の3時過ぎに到着したが、ここで仮眠ができるとのこと。2時間仮眠をとってスープを飲んですっきりしてたら、仲間の日本人が追いついてきた。彼は捻挫したとのことで、症状をボランティアに英語で説明する。
朝になって景色が見えたが、やっぱヨーロッパアルプスらしい広大な風景で心が洗われる(笑)すぐに下山開始、先に出た人たちをちゃちゃっと抜いていく。
ダムを修理中なのか、ダムで数人が働いていて、そこを過ぎたらエイドに到着。Vago Vargno。次のエイドまで14キロあるしピークも2つあるのでしっかりと腹ごしらえ。と言いつつチーズ・ハム・サラミで赤ワインを流し込む(笑)
山の中腹の平坦なところのエイド。もうエイドに溜まる人は顔なじみになってきたようで、チャオチャオって感じでエイドに入ってくる。このエイドではモレッティではなくツボルグが用意してあった。
ワタシのザックを見て「u r the real athlete!」とか「true iron man!」なんて言われるのに慣れてきたけど、ここですれ違った人たちは異様に喜んでくれて、何枚も写真に撮ってた。Crenna Dou Leui手前。でもそういう人だけどザックは小さかったな(笑)
またまた山の中腹にある桃源郷みたいなDavanti Col Della Vecchiaエイドに到着。小屋がステンレスフレームにガラス張りというのはカッコいい。係員らしいおっさんがパンツ一丁でひなたぼっこしてたのが印象的。
高度を上げていくうちに、ずっと向こうに見える山の斜面が気になってきた。糸みたいに細くて長いトレイルが続いとる。さて次はどこじゃ?とGPS見たら、そこを走れと書いてある(爆)今回最大のサプライズ、とインタビューにも答えておいた。
存分に下ったところでエイドに入り、どうもマメが大きくなってるみたいなので再び治療してもらう。なんか見たことある人だなぁと思ったら、どうやらボランティの人たちは、ワタシたちについてきてるらしい。ちょいと気が引けた(笑)
コルを一つ攻略したら、なぜか草原の中をずっと下ることになる。草原といえば聞こえがいいが、実は牛糞がたくさん落ちてて踏みまくりそう。そんな草原が数キロ続いたら岩場に変わり、やっとエイドに到着した。
ここがまた良い感じで、あんちゃん2人がアコーディオンを弾いている。チーズもパルメザンが丸のまま置いてあり、ブロック状にカットして食べ放題。もちろん生ハムもぱくついた。これだけ食べると日本じゃ末端価格3000円下らないぞ。
仲良くなったSyriaFreedomRunnersの怪しい2人組と再び一緒になったので、早歩きでライフベースに向かう。最後、ベースまで200mぐらいのところでなんとなく3人でラストスパート。20時間近く走ってるというのに、キロ3分台でフィニッシュする(笑)
ライフベースに7時54分に到着。前日4時間寝て、23時間走ってたことになる。ここで2時間近く寝て、0時に起きて関門が閉まる1時前に再び走り始める。
23時間走2時間寝、53.2km +4584m -3585m、だけどGPS見たら60キロぐらいあった(>_<)。やっぱこの日が一番良く走ったな。
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