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6時スタートのため3時に起きて腹ごしらえ。お湯を沸かしてアルファ米の釜飯とトン汁を食べる。ホテルを出ると気温は6度。いつもの格好にフリース生地の長袖Tを重ねて羽織った。まだ暗い中の5時、スタート地点へ向かう。
スタート時刻を過ぎても号砲が鳴らず、2分後に3秒前からカウントダウン。3,2,1,GO!でいきなりスタートしたおかげで、両腕に付けた時計のスタートボタンを押すのを忘れた(w
ゆるい起伏のハイキングコースみたいなところを走る。給水は10箇所あるが、水、スポーツドリンクと共にカップ入りのゼリービーンズがあったのにはびっくり。バナナとオレンジならわかるが。
最初の給水を過ぎると登りとなる。ここで一気に高度を稼ぐ。登りとは言っても階段がなく大きな岩場があるわけでもないか比較的楽。それでも紫外線の強さが日本の7倍ということなので、太陽の照りつけは痛い。途中で雪が積もった場所もあった。
高度稼ぎが終わるころ、装備チェックの箇所へたどり着く。昨日用意した装備をチェックされるが、5人の係員のうち1人は制服警官で、幸か不幸かワタシが彼にあたった。レインウェアの上を取り出したとき、「これ着ていけよ!」なんて言われる。オレンジ2つをげっと。
この大会のハイライトは尾根道の雄大さだろう。雪の積もる山々を見ながら、眼下にテアナウの街並みと湖を見下ろしながら走る大会はそうめったにない。ただし風が20mぐらいあり、体感温度は零下。撮影に止まるとすぐに冷えてきた。補給食搬送や撮影のためのヘリが目の前まで迫り、急ぐ必要も無いのに自然とアドレナリンが放出されてくる。
ランニング下山が得意なワタシが余裕で追い越せる唯一の地点(笑)。「右から行くで〜!」と英語で叫び、大股でゴボー抜き。石がごろごろしてるわけじゃなかったから、捻挫の危険も無く楽しく走れた。下り終わると補給所で、トイレ休憩してたらたくさんの蚊にたかられてしまう(w
そこからゆるい起伏のトレイルが始まり、その長さは32キロ。富士登山競走を終えた後、フルマラソンをやるぐらいの勢いが必要となる(w 途中に小川あり、コルクのトラックあり、尾瀬のハイキング道ありで、景観は変わるものの基本的にぺったんこ。
いつもどおり特別な練習無し、月間80キロの走行距離なのでタイムを意識してなかったが、参考タイムと照らし合わせるとビミョーに8時間。ちょっと早く走れば行けそうな気がしてきた。歩く人も出てきたので歩き出したが、途中で良いペースで抜いていくカップルがいたのでついていくことにした。
おそろいのシャツとパンツとパックのベタなカップルがちょうど良し。二人が補給所で大休憩するたびにワタシが先行し、その後抜かされる展開となり、そのうちHelloAgainなんて出るようになる。しかしのこり10キロぐらいの補給所から見当たらなくなった。
ホントにビミョーなタイムになりそう。しかも悪いことに、左のラップ用時計は17分ぐらいスタートボタンを押すのが遅れてて、右のGPSは正確だがスタート時刻が2分ぐらい遅れたようなので、ある意味間違っとる(w またGPSの距離表示も主催者側の表示と異なるため、自分でキャリブレーションしながら走らなきゃならない、ん〜困った(笑)
キロ6分で走れば7時間台になりそうだけど、途中で登りもあるから先が読めない。とりあえず久しぶりに8割の力を出して走り、先行する選手を抜く際に「このまま行けば8時間切れるよ!」と声かけながら走る。
ゴールの水門に来た時、手元の時計は14時を過ぎる。サッカーのロスタイムじゃあるまいに、緊張感あるミステリーラン。ダメ出しで悪いことに、ゴールの時計が1つしかないため、ゴールする人からは現在のタイムがわからない(w 仕方なくがんばってゴールした後ふりかえると7時間58分の文字が。これだけあるならゴール前の写真を撮っておけばよかった。ゴール後はメダルと共にジュースとビールが渡される。さすが配慮が行き届いてる(笑)
日本人チームで集まって、近場のオープンテラスのカフェでゴハン会。レース後ということもあり、皆アルコールの量が増え、地ワインを各種飲むことができた。メインは牛、鹿、鶏、羊とばらけてシェアして食べる。日本のC☆様が女子で優勝したもんだから、途中で共同通信社から電話がかかってきたりする。
朝:釜飯とトン汁、昼:ケーキシロップを3本とバナナとオレンジ、夜:肉を各種、酒:シャンパンとワインを各種。
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